日本の伝統工芸《組紐》縄文時代から伝わる組紐の魅力
みなさんは【くみひも】と聞いてどんなものを想像しますか。
くみひもとは、何本かの綺麗な糸を使って編み込んで作った紐のことです。
その紐は着物の帯締め<帯の上から細い紐で結んである物>や、羽織をはじめ和装飾用に使われています。最近では、キーホルダーやイヤリング、ブレスレットなど手軽に使えるものにも組み紐が使われていますよね。
今日紹介するのは、京都で発展してきた京くみひもです。くみひもは千年以上前から使われており、さまざまな用途に応じた組み方があるそうです。組み方によってデザインが変わってくるのでしょうね。その組み方はなんと3,500種類もあるそうですよ。
丈夫で解け難いくみひもは、数十本物糸を合わせて斜めに交差させながら編んでいきます。
使用されている糸は、生糸や絹糸、綿糸などがあり、染色の際になんともいえない淡い色や深みが出て、素晴らしい色彩の糸が出来上がります。これらの素晴らしい色の糸を、糸繰り、 経尺、 撚(より)かけ の工程を経て組みあげます。
組むまでの工程も大切な作業なんですね。
美しさと使いやすさを兼ね揃えたくみひも。映画【君の名は。】で主人公三葉が編んでいたことでも有名となった日本の伝統工芸品です。室町時代には茶道の影響を受け、侘び寂びの精神が取り入れられ時代時代で様々な変化をしてきた組紐。人との縁も結んでくれるかもしれないですね。作ってみたいと思った方は、体験できますので京都に行かれた際はぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。
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